2009年12月25日
桜人と並びの巻
風巻景次郎は、武田宗俊の玉鬘系後記一括挿入説を修正する形で同説における「玉鬘系の巻」と多くの古注釈等に現れる「並びの巻」のずれを解消するために、この桜人を現在の玉鬘十帖=玉鬘物語の原型だったのではないか。玉鬘は、玉鬘十帖の残り九帖とともにもともとは桜人の並びの巻であり、桜人が源氏物語から取り去られたために玉鬘十帖の残り九帖が玉鬘の並びの巻とされるようになったのではないかとしている。
しかしながら源氏釈において僅かに伝えられている本文からすると、夕顔の娘=玉鬘に対する求愛の歌とみられるものがあるなど玉鬘に係わる物語が記されていたと見られることからこの「桜人」は玉鬘系に属すると考えざるを得ないため、桜人を武田説の言うところの「原源氏物語」=「紫上系」の中に存在したと考えることは出来ないとする批判が存在する。
なお、「桜人」の内容については、断片的な資料しか存在しないため、断片的なことはある程度判明するとしても「桜人」の全体像を復元することは不可能であるとされている
桜人と巣守など
桜人の他にもサムシロも巣守など、源氏物語に含まれる巻として存在したが今は内容が失われてしまったと考えられる巻がいくつか存在する。
特にこの中でも巣守は桜人の登場人物である蛍兵部卿宮の子孫たちの物語であり、多くの文献で同じように「源氏物語に含まれるかどうか疑問のある巻」「紫式部が書いたのではない巻」などとして同じように扱われ、同じように内容が失しなわれてしまったという点から考えても何らかの密接な関連を持っていると考えられている。稲賀敬二は「桜人」巻に蛍兵部卿宮と玉鬘の間の話だけではなく、巣守の登場人物である巣守三位につながる蛍兵部卿宮の子である源三位の最初の妻との結婚やその子巣守姉妹の出生と母の死亡や源三位の先妻の妹との再婚といった物語が描かれていたのではないかとしている。
桜人とサムシロ
サムシロは桜人のように本文とされるものも巣守のように内容を推測させる資料も全く伝わらないが、しばしば巣守や桜人と並べてかつて存在していた、あるいは後人の作った巻の名前として伝えられており、いくつかの巻名目録においては東屋や浮舟の巻の並びの巻とされたり異名とされたりしている以外に、しばしば巣守や桜人と並べて記され、これらと同種のものとして扱われている。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
今日は桜人と呼ばれた人たちについて調べてみました。
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